5/12 ことば3年

こんにちは、上尾です。

この時間のことばの授業では、
「なまえの詩」と題して、ちょっと変わった
詩を作る取り組みをしました。

五月は「かきつばた」が綺麗な季節ですが、
「かきつばた」と言えば在原業平のこんな歌がよく知られています。

からころも 
きつつ慣れにし 
つましあれば 
はるばる着ぬる 
たびをしぞおもう

各句の先頭の言葉を読むと「かきつばた」となります。

今回の授業では、これと同じように「ものの名前」を行のてっぺんに
とって、詩を作る、という取り組みをしました。
お題は「わかば」です。

できれば内容も、若葉にちなんだものだと美しいですが、
まずは、ものはためし、言葉遊びのつもりでやってもらいました。
コツを飲み込むまでには時間がかかるようでしたが、一度ひらめくと
それぞれの個性を活かした詩が、すらすらと出てくるようでした。
中には、お題にとらわれず、自分のオリジナルキャラクターの名前を使って、「名前の詩」を作り出す子も出てきました。
きれいに5、7、5のリズムに則って作る子もいれば、
「若葉」の光景を上手に読み込む子もいます。
作品を作った後は発表の時間をとり、みんなの前で声に出して
読んでもらいました。

詩作りが終わり、残りの時間は、『二分間の冒険』という物語を
読みました。賑やかなクラスですが、物語を読み始めるととたんに
静かになるのを見ると、子供達がどれほど物語が好きかが分かります。
しばらく私が読んだ後で、子供達に少しずつ回し読みしてもらいました。