はじめて投稿します、加藤千佳です。
山の学校では、ことば1年、ことば2-3年、ことば4-5年、西洋の児童文学を読むBを担当しています。
今回の投稿では特に、ことば1年のクラスについて、この春学期の活動を振り返りつつ、秋学期の予定についてもお知らせしたいと思います。
今年度ことば1年のクラスでは、絵本の読み聞かせ(春学期は『あらしのよるに』シリーズを読んでいました)に加えて、自分で物語を紡いでいく「絵本作り」を取り入れました。
「絵本作り」の時間、受講生のHさんは、『あめとにじ』というタイトルで、わくわくする冒険の物語を描いてくれています。せっかくなので、ごく簡単にあらすじを紹介します。
雨上がりに空にかかった大きな虹を、どんどんと登っていく人影。それを見た子どもたちは、自分たちも!と虹を目指して外に駆け出していきます。そんな子どもたちを、さまざまな出会いと冒険が待ち受けます!
……虹の根元には宝物があるという昔話がありますが、世界各地に似たような伝説が残っているようです。古くから憧れの対象だった「虹」をテーマにした物語、『あめとにじ』の今後の展開に、期待が高まります。
また卒業生による「俳句帳」を見せたところ、Hさんからは「私もやってみたい!」という嬉しい声をもらいました。そのため、俳句作りも少しずつ取り入れています。
すでに春学期中に2回ほど、俳句の題材を探すための散歩に出かけました。山の学校の周辺は、豊かな自然で溢れているため、少し歩くだけで「アジサイきれい」「カマキリでっか!」「ハート形の石見つけちゃった」と、様々な歓声が上がります。
その新鮮なおどろきと感動を俳句にする……というとハードルが高いように思われますが、季語は一旦無視して、思いついたことをポンポンッとしゃべってもらうことで、どんどんと素敵な俳句が出来上がってきました。
秋学期も、お散歩しながら一緒にたくさんの俳句を詠んでいこうと思います。
また春学期は、最低限のルール(大体五・七・五に収まる)のみを意識して作ってもらいましたが、秋学期からは季語についてもお話ししていきたいと思います。限られた文字数とルールの中で作品をつくっていく楽しみについても、しっかりと共有していきたいです。
そして秋学期からは、絵本作り、俳句作りに加えて、毎回のクラスで継続して一冊の本を読んでいこうと考えています。取り上げる本については、今のところキャサリン・ストーの『ポリーとはらぺこおおかみ』を予定しています。賢いポリーとおっちょこちょいのおおかみの愉快なかけ引きを、楽しみながらゆっくりと読んでいきたいと思います。
加藤千佳
山下です。
ご投稿をありがとうございました。
子どもたちにとって5・7・5のリズムは何かを表現するよいきっかけになると思います。
私も昔に小学生の「ことば」を担当しておりましたが、俳句作りと絵本の読み聞かせを基本にしていました。
ご投稿を読ませていただき、当時のことを思い出し、たいへん懐かしい気持ちになりました。山の学校は、立地条件的に、俳句の着想を得るには格好のロケーションだと思います。
先生のクラスは、「絵本作り」も進めておられるので、楽しい取り組みが相乗効果的に広がっていくのを感じます。また途中経過も教えていただけたらと願っています。
また途中経過も