福西です。
中学時代のテスト勉強(学校との付き合い方)の参考として、書きます。
テスト一週間前には、「予想問題の自作」をおすすめします。
社会、理科、国語の漢字、実技4科目の筆記、に効果があります。
私の場合になりますが、予想問題作りに1科目3~6時間(実技3時間~社会6時間)をかけると、90点をキープできました。
この3~6時間が「急がば回れ」です。
実際には、問題を作る(調べる)のが楽しくなってくるので、あっという間に感じます。コツは、「もしここが出たらいやだな」と、いい意味で自分をいじめることです。予想問題の範囲(深さ)を実際の120%に、マニアックに作ることです。
最後はそれを自分で解きます。が、じつはそれ以前で、もう90%ほど頭に入っています。
(数学と英語は、もっと反復が必要なので、ここでは対象外とします)
そして、分からなかった10%について、二次問題を作ります。これにはそんなに時間はかかりません。というのも、最初作った問題を単に減らすだけだからです。しかし効果は大で、精度を95%ぐらいまで(範囲としては120×0.95=114%)近づけることができます。これで、実際には予想問題の20%が出なかったとしても、90点を割らないという必然性を得ます。(114×0.8=91.2)。
もちろん前提が狂う場合もありますが、確かに言えることは、最初から100を目指すと、80を目指すことになるということです。120を目指すということと、その目指し方として、予想問題作り(それを見せる相手の顔を思い浮かべる)なら興が乗りやすいだろうということです。
漠然と1週間を「やらなあかんなあ」という気持ちで過ごし、時間が切羽詰まってくると、予想問題作りのような大きな時間の買い物(各教科3~6時間)ができません。代わりに、教科書にいっぱい線を引いて、やった気になって、すませてしまいます。結局その時間が結果に反映されないことになります。
予想問題を作っても、一夜漬けでは、心理的に余裕がありません。数日前に作り、1日おいてから解きます。
それなので、テスト一週間前には、一番最初に「表」を作ります。何を何時間やったかを、自分の好きなフォーマット(これを作る楽しみもあります)に記録し、進捗を自分の目で確かめられるようにします。こうやって、前日に切羽詰まらないようにします。
なお、もう一つ効果があるのは、友達との「問題の出し合いっこ」です。(要するに、インプットとアウトプットの交差する方法なら、なんでもいいということです)
今後、暗記型の勉強はますます古いものとなっていくでしょう。上に書いたこともそうなるでしょう。
ただ、中間・期末テストという学校の仕方が変わらないうちは、それとの付き合い方としては、まだしばらくは役立つと思います。
以上、ご参考までに。
山下です。
素晴らしい!学校の試験対策は突き詰めればこうなりますね。
私も半世紀ほど前(中学時代)同じことをしていました。
社会だけでしたが、効果てきめんでした。
山下先生、福西です。
コメントをありがとうございます。
テスト対策は「先生になりきる」ことが一番かなと思い、上の記事を書きました。
Docendō discimus ではないですが、勉強の方向をインプットからアウトプットに変えると、成績は上がりますね。
山下です。
仰る通りだと思います。
私は「問題作り」学習には<隠れた>大事なポイントがあると思います。それは、自分のためだけに学ぶのではない、という点です。みなが問題を持ち寄り、休み時間に問題のノートを交換し、互いに解きあう。自分にない問題の切り口に接し、学びを新たにする…etc. 前提は、絶対評価であるということですね。私のころはそうでした。
年配の社会の先生が、新学期最初に部屋にはいるなり、「わしのテストで100点を取ったのは山科中学の~だけ」と言い切ったので、全員のハートに火が付いた次第です。クラス全員で本気で100点を目指していました。(私はどうがんばっても満点は無理で96が最高でしたが、A君は99点を取りました。漢字間違いで1点減点されたのでした)。
山下先生、福西です。
>自分のためだけに学ぶのではない
山下先生が文学の授業でよく仰っていた、「努力の社会化」ですね。