ことば2-3年 春学期の振り返り

ことば1年、ことば2-3年、ことば4-5年、西洋の児童文学を読むBを担当しております、加藤千佳です。

今回の投稿では特に、ことば2-3年のクラスについて、この春学期の活動を振り返ってみたいと思います。

〇読解

昨年のことば1年から引き続き、いぬいとみこの『北極のムーシカミーシカ』を読んでいきました。この春学期でようやく読了するかと思われたのですが、実はあと1回分残っています。秋学期の最初の授業で、物語全体を振り返りながら、北極の仲間たちとお別れをしたいと思います。

秋学期のメインとなるのは、ルース・スタイルス・ガネットの『エルマーのぼうけん』です。知恵と勇気でもって、さまざまな困難に挑んでいく主人公・エルマーは9歳の男の子。生徒の皆さんの年代とも重なります。ハラハラドキドキの冒険の道をエルマーと共に、勇敢に進んでいきたいと思います。

〇絵本作り

こちらも、ことば1年の頃から取り入れています。生徒の皆さんには、思い思いの仕方で、毎度少しずつ物語を綴ってもらっていますが、いつもその豊かな想像/創造力に驚かされます。既に二冊目に入っている生徒さんもおられるので、秋学期も引き続き取り組んでもらおうと考えています。

受講生のHさんは、ご家族で京都を離れられるとのことで、春学期で山の学校を卒業されます。昨年からHさんが描いてこられた『うさぎあかずきん』は、最後の授業で見事に完成しました!

〇俳句

今学期から、俳句も少しずつ取り入れています。俳句の題材を探す授業では、生徒の皆さんに、題材にしたいものの写真を撮ってもらいながら、山の学校の周辺を散策しました。

次から次へとアイデアが生まれ、一時間という短い間に、たくさんの俳句を詠んでもらいました。出来た俳句は、スケッチブックに貼って、まわりを思い思いの仕方でデコレーションしてもらいました。

〇交換日記

今年から、講師(加藤)と生徒の皆さんとの間で、交換日記を行っています。日常の出来事を講師に伝えるという仕方で記録してもらい、講師からも、日常の些事を交えつつお返事をしています。最近の関心事や学校での流行、生活の中での気づきやご家族との楽しい思い出など、生徒の皆さんの充実した日々の様子がうかがえて、とても楽しいものです。

元々は、鹿島和夫先生の「あのねちょう」をモデルにしていましたが、小さなノートに横書きで書いてもらう上に、「必要があれば絵も交えて楽しく1ページ埋めてね!」とお伝えしていることもあり、やはり「交換日記」と呼ぶのがふさわしいかと思います。