0610 高2英語

浅野です。

構文の学習を通して長文を読む準備をするとともに、これまでに習った文法事項の復習ができればと思っております。今回取り上げる英文は次のものです。

To make matters worse, a thunderstorm broke before she had run half the distance, and she arrived home muddy, drenched to the skin, and almost more dead than alive.

質問を受けたのは一番最後の部分の”almost more dead than alive”です。直接その部分の説明をする前に、文法の知識とつなげるために遠回りをしました。次の2文を見比べてみてください。

(A)He is more clever than honest.
(B)He is cleverer than Tom.

(B)のほうは普通の比較級です。「彼はトムよりも賢い」という内容を表しています。(A)のほうは「彼は正直というよりもむしろ賢い」という意味です。誰か他の人と比較しているのではありません。書き換えると”He is not so much honest as clever.”となります。

これを踏まえて最初の文に戻るともうおわかりですね。「生きているというよりもむしろほとんど死んでいる状態だった」というのが直訳です。例によってかなり意訳をしている模範解答の訳を示しておきます。

さらに困ったことに、彼女は道のりの半分も走らないうちに激しい雷雨に遭った。そして彼女は泥にまみれ、ずぶぬれになり、半死半生の状態で家にたどり着いた。