6/10 高校英語

こんにちは、上尾です。

高校も3年生となると、受験の現実がはっきりしてきます。
模試を受ける機会もずっと多くなります。
そんな中、生徒のS君は改めて勉強の姿勢を見直し、
英語の勉強を深めていく決意を持ったようです。
今回は、その上で、勉強の進め方に関するいくつかの
アドバイスを行いました。

さて英語の学習の厄介な点は、成果がすぐには現れてこないことです。
一日に例えば10単語覚えたとして、次の日の問題にその10単語が
必ず出るわけではありません。10単語覚えることを10日繰り返して
100単語覚えたときに、初めてテストで何かの手ごたえを感じることができる。
そういう次第で、英語の学習は進んでいきます。

S君は今回自分で参考書を用意してきていましたが、そのペース配分で
悩んでいたようでした。現在は丁寧に一箇所一箇所見てから、先に進む
という仕方で進めているそうです。確かに効果的ではありますが、
やや時間がかかりすぎるのが難点です。
これについて今回、私が行ったアドバイスは2点です。

1.とにかく最後までやりきることを目標にして、よろめきながら、
つまづきながらでいいから、全力で、ある程度のスピードで、
参考書をこなしてしまうということ。
――英語のような総合的な習得が必要な学習科目の場合、とにかく
色々なことを詰め込んで、裾野を広げていくことが重要です。

2.参考書をきれいに使わず、とにかく自分が辞書で調べた単語の意味や
重要と思ったことなど、何でも書き込んでいく。
――一冊の本で自分の学習の痕跡がはっきりと確認できるようになれば、
それが自信につながり、また英語能力の基本となります。

これからしばらくは、こうした方針で英語をいわばもう一度総ざらいしていきます。
もちろん適宜、正確な理解のためのフォローをこちらからいれていきます。
しかしもう一点、大事なのは、この学習をひととおりやり遂げてからが、
実は本番の始まりだということです。しかしその頃にはずっと勉強自体が
楽に取り組めるものになっているはずです。