福西です。
この日(2/15)は、生徒たちの発案で、俳句作りをしました。
「俳句は季語がいるんだよね?」と、ちょっと大人びた会話をしながら、俳句をひねる二人。
Mちゃんは春夏秋冬のシリーズにすることを思いつき、またIちゃんは「~の中」シリーズです。
「これどう思う?」「いいね、それ!」とお互いに意見を交換しながら取り組んでいました。
というわけで、できあがりました。
最初は発表するのを恥ずかしがっていましたが、中でも自分の「これ!」と思う俳句を1句ずつ紹介してもらうことにしました。
「うーん、どれにしようかな・・・」と迷うMちゃん。そして、「はい」と出した俳句。
「ちらちらと 雪が降ったら 雪景色」 M.
Iちゃんは一句と言わず、二句披露してくれました。
「森の中 木からきこえる せみの声」 I.
「海の中 プクプクおよぐ お魚くん」 I.
「せみ」には、以前イソップ童話を読んだ際の『蟻と蝉』を思い出して、漢字をたずねていましたが、結局ひらがなのままがよいということになりました。「木から」というのが素朴な味わいがあってよいなと感じました。
それで、「あ、それやったら、私ももう一句出していい?」とMちゃんももう1句。「字余りでもいい?」とたずねていた俳句です。
「大文字 赤松植えた 流星のよう」 M.
学校でそのような取り組みがあったそうです。土地の名前が入ると、その句の固有さが出てよいですね。
そういえばMちゃんは1年生の頃、
「あまのがわ ながれてほんとの かわみたい」
や
「くらいよぞらに つぎつぎながれる ながれぼし」
という俳句を作ってくれたことを思い出します。
また、「一二さんまのしっぽ」(数え歌)で、「ひかるはおやじのはげあたま」の下りを、「ひかるは空の流れ星」というように変えてくれて(それのみんなの承認を取り付けて)、「ことばの発表会」でみんなで発表したこともありましたね。
なので、「流れ星」はMちゃんの心象風景のどこかにあって、下地になっているのかなと思いました。
『青矢号』は、8、9章を読みました。ベファーナの店から飛び出したおもちゃたちですが、8章では、ほうきで空を飛んでいるベファーナに見つかってしまいます。(ここでベファーナが本物の魔女であることが知れます)。
おもちゃたちは急いで将軍の指揮のもと、ブロック技師の活躍もあって、物陰に逃げ込んで事なきを得ます。
9章では、おもちゃの仲間からまた一人、桃色人形が別れを告げました。
雪の中でうずくまっている老婆の動かないことがどうしても理解できないでいる人形は、不意にそばにいてあげたいという気持ちになり、老婆のしわがれた指を自分の両手で包むようにして持ちます。「こうすればじきにあたたかくなるだろう」という考えからでした。
人がおもちゃを温めるのではなくて、おもちゃが人を温めるというのは、不思議なことのようですが、みなさんはどう思われるでしょうか。