1/18 ことば2年A

岸本です。

小学生にとっては難しい文法でも、ゲームを通してそれを体感してもらえればと思い、今日はカードを使って文を作るゲームを行いました。

このゲームの目的は、単語を記したカードを組み合わせて、できるだけ自然な文を作ることです。
例えば、「さくら」「今日」「公園」「眺める」ならば、「今日、公園でさくらを眺める。」となります。
どこかで似たようなゲームをした経験は、多くの人にあるかもしれません。

最初は、ゲームに用いるカードをつくることから始めました。
カードは「名前カード」、「場所カード」、「時間カード」、「行動カード」の四種類あり、その名が示す単語をそれぞれに書いてもらいました。
先に挙げた例でいえば、「さくら」が「名前カード」、「公園」が「場所カード」、「今日」が「時間カード」、「眺める」が「行動カード」になります。
単語を思いつくのに苦労するかもしれないと思っていましたが、子供さんはむしろ、次々と溢れ出す単語のうち、どれを選ぶかに迷っているほどでした。
それらからようやく選び出して、カードが完成しました。

ゲームはまず、「名前カード」2枚、それ以外のカード1枚ずつの計5枚でスタートしました。
このルールでは、「名前カード」をどう使うかがポイントです。
子供さんのカードは「本」「アイスクリーム」「とっとり(鳥取)」「おととい」「食べる」でした。
「本」が余計でしたが、子供さんは「おととい、鳥取で本(を読んで)アイスクリームを食べた。」という文にしてくれました。
「本(を読んで)」は少し苦しいですが、それでも「食べる」を「食べた」にちゃんと書き換えるなど、文として成立させたのはさすがです。
他にも、「再来週、ウサギが鍵盤ハーモニカを植物園で弾く。」という文は、ファンタジー的な要素もあって、見事でした。

続いて、「名前カード」を1枚にしてみました。
これはどのカードを引くかという運の要素も強いのですが、「来週植物園で本を作る。」という、日本語特有の「主語がない」文を見事に作ってくれました。
このゲームを通して、正しい助詞や文末の使い方を学ぶほかに、文全体がどのように構成されているかを体感し、意識するようにしてほしいと思っています。
来週も、カードを増やしながら、またこのゲームに取り組む予定です。