高木です。
先週もここに書いた「400−335」のような繰り下がりの問題に、
今日Mちゃんにもう一度取り組んでもらうと、
きちんと位を把握しながら繰り下がりをして、解いてくれました。
本人もにっこりと笑顔になって、まずは良かったと思います。
ただ、こういう類いの問題はこれからも繰り返し出てくるでしょうから、
その度に少しずつ、より確実なものにしていきたいと思います。
M君の偉いところは、私が何も言わないのに、
自宅でドリルに自主的に取り組んでくれていることです。
今日も「先生ここやってきた〜」と言って、
すでに解いた複雑な面積の問題のページを見せてくれました。
印刷してある図形の上に線を引いてはまた消してということを繰り返した跡があって、
本当に彼は努力の人だと思いました。
後半は、サイコロづくりでした。
前回(先々週)正20面体が途中だったAちゃん、Rちゃん、Mちゃんは、
それを完成させることに取り組み、
家で完成させた「セ・パ12球団+自分の名前」サイコロを先週持参してくれたM君は、
今週はいよいよお待ちかねの、サイコロ以外の立体(車)作りに取り組みはじめました。
Mちゃんは20面体の展開図を描いて切り取るところまで進んでくれ、
またAちゃんとRちゃんは立派な20面体を完成させてくれました。
Aちゃんのには丁寧な性格が、Rちゃんのには女の子らしさがにじみ出ています。
幾何学的には同じ20面体でも、こうして作ってもらうと、それぞれに個性が出ますね。
M君が先に取りかかっていた立体作りは、今日はまず正六面体サイコロの延長で、
直方体の「バス」です。M君は、こっちが嬉しくなるくらい意欲満々で、
グラフ用紙に展開図を描きはじめてくれていました。
さいころ作りは、幾何学と戯れる貴重な経験ですね。どのジャンルの勉強であれ、「戯れる」経験が不足するとろくなことはないのですが、何をどうすることが「戯れ」なのか、定義は難しいです。先生が見守ってくださる「場」において、志を同じくする「仲間」と真剣に「戯れる」経験を重ねる。今すぐどうなる、という性質ではなく、いつか「何か」につながる、といった性質の大切な「学び」だと思います。