浅野です。
前回には誰も解けなかった、マッチ棒を3本動かして魚の向きを反対にするパズルに続けて挑戦しました(先週の記事を参照)。
「4本ならできる!」とか、「メガネなら作れる!」という声は上がりましたが、なかなか解けません。そんな中、K.Y君が見事解決しました。彼が言うには、まず1本だけ動かして魚の頭を反対向きに作るのだそうです。頭とは何かというと正方形の部分なので、すでに正方形の3辺があるところに1本追加します。ここまでに30分ほどかかっており、みんなの間には手詰まり感が広がっていましたが、このヒントで動き出しました。あとは紙を逆さまにして目標の形と見比べながら、動かす2本を考えればよいわけです。そうして「できた!」という声があちこちからしたので、再現してくれるように頼んだのですが、うまく再現できないことも多々ありました。それを受けて、一度できたのを忘れないために紙に書いておこうということになりました。そうして最終的には全員が完成させることができました。
先週から引き続き、今週もほとんど時間を使って1つの問題に取り組みました。これまでで一番の難問だったと言えるでしょう。合計で1時間以上も1つの問題を考え続け、ヒントの助けを受けつつも自力で解くことができたということは大きな自信につながるでしょう。解けたときの表情から、喜びというよりもむしろ安堵が読み取れたことからも、苦労して考え抜いてくれたことが窺えます。
ドラマのような展開でしたね。これが小二のクラスの取り組みだというから、二度びっくりです。
確かに、一時間も同じ問題に取り組んでいたのは驚くべきことだと思います。
と同時に私たち教える側も、すっかり時間を忘れて、終了時刻を過ぎてしまいました。
本来よろしくはないのでしょうが、クラスがある問題に向かって一つになっている、そんな状況が生まれたことは、どちらにとっても、とても良い体験だったと思います。