山の学校 weblog

山の学校は小学生から大人を対象とした新しい学びの場です。子どもは大人のように真剣に、大人は子どものように童心に戻って学びの時を過ごします。

「ことば(講読)」の記事一覧

自分の手で

福西です。 ふと目にとまった、以前書いた『西洋古典を読む』クラスの記事より。 『最善の環境を選択しようと努力しても、「あのときAではなくBを選んでいればよかった」という後悔になる。そうではなくて、自分の選択(した環境)を […]

『西洋古典を読む』(中高生)クラス便り(2021年3月)

山びこ通信2020年度号(2021年3月発行)より下記の記事を転載致します。 『西洋古典を読む』(中高生) 担当 福西亮馬  このクラスでは、ウェルギリウス『アエネーイス』(岡道男・高橋宏幸訳、西洋古典叢書)を読んでいま […]

切なさを肯定して生きること(その2)

福西です。 その1からの続きです。 私が自身のたましいを揺さぶられたと感じた本は、いま思い返すと、三つあります。そういう本は、どこで読んだかも覚えているものです。 『二分間の冒険』(岡田淳、偕成社)。これは六年生の時にデ […]

『東洋古典を読む』(中高生)クラス便り(2021年3月)

山びこ通信2020年度号(2021年3月発行)より下記の記事を転載致します。 『東洋古典を読む』(中高生) 担当 陳佑真  現在、「東洋古典を読む」では、中学生の方一名と一緒に『三国演義』を読んでおります。  『三国演義 […]

『トムは真夜中の庭で』を読む(あらすじ紹介)その3

福西です。 (前回はこちら) 庭園の外の川が氷結した時、トムはハティをスケートの旅に誘います。 凍った川は、「止った時間、行き来できるようになった時間」を読者に連想させます。 「ほら、トム。イーリーの大聖堂の塔が見えるわ […]

『西洋の児童文学を読む』B(中学生)クラス便り(2021年3月)

山びこ通信2020年度号(2021年3月発行)より下記の記事を転載致します。 『西洋の児童文学を読む』B(中学生) 担当 福西亮馬  昨年度、『はてしない物語』(エンデ、上田真而子ら訳、岩波書店)を読了しました。受講生の […]

『トムは真夜中の庭で』を読む(あらすじ紹介)その2

福西です。 『トムは真夜中の庭で』(フィリパ・ピアス、高杉一郎訳、岩波書店)のあらすじ紹介の続きです。(前回はこちら) トムにとっては、庭園に出てくる人たちは「昔に生きていた人(死者、幽霊)」に見えます。 一方、ハティに […]

『トムは真夜中の庭で』を読む(あらすじ紹介)その1

福西です。 『モモ』を読んでいるクラス(「西洋の児童文学を読むB」)の、次のテキストです。 『トムは真夜中の庭で』(フィリパ・ピアス、高杉一郎訳、岩波書店)です。 原作の初版は1958年。モモよりも古い作品です。 「時」 […]

『クローディアの秘密』を読む(あらすじ)その2

福西です。 (その1はこちら) クローディアはこの天使像の「秘密」を解こうと決心し、もとの持ち主のことを突きとめます。そして美術館を出て、ニューヨークからコネティカットにある屋敷を訪れます。 こうして、天使像のもとの所有 […]