山の学校 weblog

山の学校は小学生から大人を対象とした新しい学びの場です。子どもは大人のように真剣に、大人は子どものように童心に戻って学びの時を過ごします。

「雑談」の記事一覧

2022-03-06 自分の人生のために学ぶこと

山下です。 セネカは言います、われわれは人生のためでなく学校のために学んでいる、と。世間の評価を求めて学ぶのは本当の学びの道ではなく、大事なことは「世間でなく、自分の人生のために学ぶことだ」(Non scholae se […]

2022-03-05 セネカの言葉

山下です。 セネカの『人生の短さについて』にはハッとする表現が多くみられます。 誰もが現在あるものに倦怠感を覚えて生を先へ先へと急がせ、未来への憧れにあくせくするのである。だが、時間を残らず自分の用のためにだけ使い、一日 […]

2022-03-04 歴史の教科書の記述

山下です。 「ローマ文化:ギリシア人のような独創的文化を創り出すことができなかった。ローマの建国伝説をうたった叙事詩『アエネイス』の作者ヴェルギリウスらの詩人がいるが、いずれもギリシア文学の模倣が著しい」(文部省検定済教 […]

2022-03-03 サルスティウスの言葉

山下です。 ローマの政治家・歴史家のサルスティウスの言葉をご紹介します。 「あらゆる戦争は、起こすのは簡単だが、やめるのは極めて難しい。戦争の始めと終わりは、同じ人間の手中にあるわけではない。始める方は、どんな臆病者にも […]

2022-03-02 古典を読むこと

山下です。 古典を読む理由は人さまざまです。 教育とからめて考えたとき、古典を読むことには大事な意味があると思います。 ラテン語に、Inter arma silent Musae.(戦争の間ムーサは沈黙する。)という言葉 […]

2022-03-01 「三つ子の魂」の行方

山下です。 過去の巻頭文を読み返しました。 「英語で「子ども」をインファント(infant)と言いますが、原義に照らすと「言葉を話せない者」という意味になります。赤ちゃんもそうですが、言葉を自由に操れない小さな子どもたち […]

2022-02-26 「力があると思うゆえに力が出る」

山下です。 過去の巻頭文を読み返しました。 「表題はウェルギリウスの叙事詩『アエネーイス』(5.231)にみられる表現です。 船による競技が最大の盛り上がりを見せる場面で、勝利を確信し全力を尽くすトロイアの漕ぎ手たちにつ […]

2022-02-25 Homo sum. 私は人間である。

山下です。 過去の巻頭文を読み返しました。 「10 年、20年先の未来を考えるとき、どのような教育が必要とされるのだろうか。インターネットが社会の仕組みを変えたように、今後多方面でロボットの活躍が期待される中、人間にしか […]

2022-02-24 素読と子どもたち

山下です。 過去の巻頭文を読み返しました。 「私は山の学校で「論語」の素読を担当しています(月に一回、小学生対象)。やり方は幼稚園で行なっている俳句と同じです(週に二回、年長児対象)。どちらも正座をして挨拶し、黙想すると […]

2022-02-23 文学部で学んだこと―100年先の世界のために

山下です。 過去の巻頭文を読み返しました。 「私は英文科四回生の秋、思い切って西洋古典文学に専攻を変える決意をした。岡道男先生(当時の主任教授)のおられた研究室は、今はなき煉瓦造りの旧館二階にあった。専攻変更のお願いをす […]