浅野です。
今回Sさんは英作文に取り組みました。
譲歩の構文が多く取り上げられていたのですが、”no matter+疑問詞(あるいは複合関係詞(~ever)))”の表現を使うときには語順に注意しなければなりません。
「どれほど疲れていても私は毎日英語の勉強をします。」
× No matter how I am tired, I study English every day.
○ No matter how tired I am, I study English every day.
「あなたがどんな意見を持っていても、私はあなたに害を与えない。」
× Whatever you may have opinion, I won’t harm you.
○ Whatever opinion you may have, I won’t harm you.
もう基本的な事項は身についているので、こうして実際に英文を書きながら一つ一つ確認していけばよいです。
Yさんは”That brown coat next to yours is mine.”という文がよくわからないと質問してくれました。以下にその際のやり取りを再録します。
「この文の意味がよくわかりません。」
「普通、形容詞は前から名詞を修飾しますが、”next to yours”は2語以上なので、後ろから”coat”を修飾しています。”next to yours”を無視すると意味はわかりますか。」
「はい、「あの茶色のコートは私のものです」ですね。」
「その通りです。では”next to yours”を”coat”にかけて意味を取ってみてください。」
「…」
「ではこの”yours”は何を指していますか。」
「”your coat”(あなたのコート)です。」
「そうですね。それでは推測してみてください。”next”は順番が「次の」のという意味で使うことが多いですが…」
「わかりました。「あなたのコートの隣にあるあの茶色のコートは私のものです」という意味ですね。」
「よくできました。”next”は位置が「隣の」という意味でも用いるのですね。」
ひっかかりやすいポイントをていねいにご説明頂き、有り難うございました。このエントリーを読む私たちも、たいへんためになります。生徒にとっては、質問することに抵抗を感じ無いどころか、よし、これも先生に尋ねてみよう、という前向きな気持ちになれると思います。ちょっとひねった英文に出会い、考えるだけ考えてらちがあかないとき、浅野先生ならどのように説明してくださるだろうか?とすこしワクワクしながら山の学校に通われているのではないでしょうか?>受講生の皆様(^^)