ことば4~5年(2017/4/25)

福西です。

『おおかみ王ロボ』(シートン、白木茂訳、全国学校図書館協議会)のテキストを配りました。この日、1章「カランポーの王者」(p3~p9)を読みました。

音読の後、もう一度最初から、意味の難しい言葉探しをしました。テキストに線を引きながら、20個見つけました。

次に、広辞苑と国語辞典を引いて意味調べをしました。(登場順)

合衆国、いくすじ、カランポー、おさめる、そこ力、どこかしら、つぶより、かもしか、め牛、くぼ地、やっき、円陣、手をやく、しびれをきらす、目ぼし、もんどりうつ、どぎもをぬかれる、ストリキニーネ、さしがね、肩をすくめる

生徒たちと私と、四人で分担して調べました。

「目ぼし」は「星なんや」と驚いたのは、Ryohei君でした。辞書には「目星」と載っていました。それからRyohei君は、「底力は、『いざという時に力を出すこと』」と、自信ありげに、みんなに伝えていました。SizukuちゃんとTomoya君も調べたことを報告してくれました。それをみんなで共有しました。(テキストの欄外に書き込みました)

「やっきになる」はムキになること。「てをやく」は手こずること、困ること。「しびれを切らす」は、我慢できなくなること。「もんどりうつ」は、とんぼがえりの同義語。「どぎもをぬかれる」は、ひどく驚くこと。「そそのかす」は、影で人を操ること。「肩をすくめる」は、まるであきれること。

おそらく音読だけでは記憶に残らなかった、こうした新しい語彙と素通りせずに出会えて、よかったと思います。

小学生の時期に、本に対して国語辞典を引くことと、大きくなってから、古典作品で古典語の辞書を引くこととは、姿勢としてパラレルなんだなと最近強く思います。

それから、内容について確認しました。

ロボは人間ではなくて、メキシコ語でおおかみという意味。

ロボの手下のおおかみは五頭。

その五頭の中に、ブランカというメスのオオカミがいる。

ロボによる被害は、五年間で牝牛二千頭以上。

ロボは賢く、自分たちの狩った獲物しか食べない。なぜなら、置いてある獲物は人間の毒薬が仕込まれているかもしれないから。

あるカウボーイの目撃証言(ロボが手をつけられないおおかみである具体例)。

 

次回は、「一千ドルの賞金」と「たびかさなる失敗」の途中まで(p10~p19)を読みます。p35で終わりなので、あと3回で読み終わるでしょう。

線を引きながら本を詳しく読むこと。それを「まとめる(要約)」の次の段階に据えたいと考えています。手始めにこの『おおかみ王ロボ』で自信を培ってほしいと思います。

 

【連絡】

『おおかみ王ロボ』のテキストは毎週使います。『歳時記』は使わない時もあるかもしれませんが、一応どちらも持って来て下さい。