福西です。
この日は、以前作ってくれた俳句を返した後、『八歳の童、孔子と問答のこと』(宇治拾遺物語、巻十二・十六)という文章を読みました。短い文章(訳文で500文字程度)なので、2年生のY君とRちゃんにそれぞれ1回ずつ通しで読んでもらいました。
次いで、3年生のT君に、原文の方を(よみがな付きで)読んでもらいました。(先週百人一首で札を上手に読んでくれていたので)
内容は、道の途中で出会った(ちょうど生徒たちと同じぐらいの年頃の)子供が、孔子にこう質問します。
「太陽のしずむところと洛陽の都と、どちらが遠いですか?」と。
孔子は、
「太陽のしずむところが遠くて、洛陽の都が近いよ」
と答えます。
すると、子供は、こう答えます。
「太陽が出たり入ったりするところを、ぼくは見たことがあるよ。けれども、ぼくは洛陽の都にはまだ行ったことがないんだ。だから、太陽の出るところが近くて、洛陽の都は遠いと思うんだ」
と。
孔子は、
「かしこい子だ」
と感心します。
また人々は、こううわさします。
「そんなふうに孔子に質問した子供は、ただものではない」
と。
という話です。
その後に、『推理クイズ』をしました。
「はい」か「いいえ」で答えられる質問を、生徒の方からしてもらって、それでどんどん状況を推理していく、という問題です。(質問回数は無制限)
1問のつもりが、2問も解かれてしまいました。それで、生徒たちは「名探偵」の気分を味わっていました。
2問目は、次のような問題でした。
カーテンを売っているお店に行きました。花がらもようは「花がらコーナー」に、水玉もようは「水玉コーナー」に、無地は、「無地コーナー」に、というように、きちんと棚に整理されて売られています。
けれども、ある一つの「しましまのカーテン」だけは、なぜか「しましまコーナー」におかれずに出しっぱなしの状態です。そしてお店の人も、そのカーテンをいつまでも「しましまコーナー」に直そうとしません。
それは、どういうわけでしょうか?
最後の15分ほどは、外に出て俳句を作りました。
この日はそれぞれ、4~5句ずつ作ってくれました。本当は全部紹介したいのですが、その中から1句ずつ紹介します。
ぶらんこは ゆらゆらしてね あそぼうね Yuu
とけいには うごく力が すごいよね Rin
山のぼり めざせちょうじょう おべんとう Tomoya