ことば2~5年(2016/5/11)

福西です。

この日は、以前作ってくれた俳句を返した後、『八歳の童、孔子と問答のこと』(宇治拾遺物語、巻十二・十六)という文章を読みました。短い文章(訳文で500文字程度)なので、2年生のY君とRちゃんにそれぞれ1回ずつ通しで読んでもらいました。

次いで、3年生のT君に、原文の方を(よみがな付きで)読んでもらいました。(先週百人一首で札を上手に読んでくれていたので)

内容は、道の途中で出会った(ちょうど生徒たちと同じぐらいの年頃の)子供が、孔子にこう質問します。

「太陽のしずむところと洛陽の都と、どちらが遠いですか?」と。

孔子は、

「太陽のしずむところが遠くて、洛陽の都が近いよ」

と答えます。

すると、子供は、こう答えます。

「太陽が出たり入ったりするところを、ぼくは見たことがあるよ。けれども、ぼくは洛陽の都にはまだ行ったことがないんだ。だから、太陽の出るところが近くて、洛陽の都は遠いと思うんだ」

と。

孔子は、

「かしこい子だ」

と感心します。

また人々は、こううわさします。

「そんなふうに孔子に質問した子供は、ただものではない」

と。

という話です。

 

その後に、『推理クイズ』をしました。

「はい」か「いいえ」で答えられる質問を、生徒の方からしてもらって、それでどんどん状況を推理していく、という問題です。(質問回数は無制限)

1問のつもりが、2問も解かれてしまいました。それで、生徒たちは「名探偵」の気分を味わっていました。

2問目は、次のような問題でした。

カーテンを売っているお店に行きました。花がらもようは「花がらコーナー」に、水玉もようは「水玉コーナー」に、無地は、「無地コーナー」に、というように、きちんと棚に整理されて売られています。

けれども、ある一つの「しましまのカーテン」だけは、なぜか「しましまコーナー」におかれずに出しっぱなしの状態です。そしてお店の人も、そのカーテンをいつまでも「しましまコーナー」に直そうとしません。

それは、どういうわけでしょうか?

 

最後の15分ほどは、外に出て俳句を作りました。

この日はそれぞれ、4~5句ずつ作ってくれました。本当は全部紹介したいのですが、その中から1句ずつ紹介します。

ぶらんこは ゆらゆらしてね あそぼうね Yuu

とけいには うごく力が すごいよね Rin

山のぼり めざせちょうじょう おべんとう Tomoya