0512 山の学校ゼミ(調査研究)

浅野です。

 

前回の発表で横つながりと呼んでいたことが、多元的な自己という言葉で理論化されていることに近いと気づきました。

 

最近の若者は人間関係が希薄化しているといった批判をよく聞きますが、統計的な調査によって、希薄化ではなく多元化していることを示した研究があります。その場に応じて顔を使い分けるということで、それは昔からありましたが、その場面の数が増えており、表と裏といったように簡単に把握できるものではなくなってきているとも言えます。さらに、多元的な自己である人ほど自己肯定感が高いという研究もあります。

 

これが事実だとすると、ライトノベルは多元的な自己を養うための教材となり得ます。逆説的に聞こえますが、ライトノベルを読むことは現代社会でよりよく生きることに資するということです。