浅野です。
浅野智彦編著『リーディングス 日本の教育と社会 18若者とアイデンティティ』(日本図書センター、2009)を参照しました。
アイデンティティをどのようにして形成するのかという問いは昔からあり、消費、文化、政治、労働などと関係します。
現在では、趣味を通じて自己規定するといったように、文化の占める割合が高まっているのかもしれません。裏を返せば消費、政治、労働が低調ということです。
それに関して「さとり世代」と言われていることを思い出し、私はさとりが欲望からの超越を意味していると理解していたのですが、受講生からはあきらめを意味しているのではないかと指摘されました。言われてみればそうかもしれません。
これらの要素がライトノベルの受容とどう関係しているかがわかるとおもしろいです。