今回から発表原稿を作り始めました。
その大まかな見取り図をかくと、大きな物語の崩壊といった社会の変化について先行研究を踏まえてまとめ、それが小説(ライトノベル)にも反映しているという流れです。
高度経済成長や冷戦期の東西体制(左と右)といった大きな物語が機能していた時代は、単純に言うと、その物語を意識して未来に向かって行動していました。1990年代半ば以降からそうした大きな物語が機能しなくなると、①あえて何らかの物語を信じて未来に向かって行動するか、②あえて何らかの物語を信じて現在を中心に行動するか、③いかなる物語も信じず動物的に未来に向かって行動するか、④いかなる物語も信じず動物的に現在を中心に行動するかの4通りが考えられます。ここでのポイントは②や③があり得るということです。
ややこしい話になってきたのでゆっくり整理したいです。