かず5・6年

福西です。今日の論理パズルは、「AorB」の否定が「AでないandBでない」であることの練習でした。今回はみんな簡単だったようです。しかしそう言えるのも、レベルアップしたからでしょう。

『魔女キルケ』

トロイアの勇士ヘクトル、アイネイアス、デイポブス、パリスの四人が、魔女キルケに魔法で、豚、牛、羊、山羊に(重複なしに)姿を変えられてしまいました。しかもその魔法は、姿だけでなく、言葉までも変えてしまうという恐ろしいものでした。そのため、誰一人真実を告げられず反対のことを言ってしまいます。そして、以下のように告げています。

豚「我こそは、ヘクトルかアイネイアスなり!」
牛「我こそは、アイネイアスかデイポブスなり!」
羊「我こそは、デイポブスかパリスなり!」
山羊「我こそは、パリスかヘクトルなり!」

そこでキルケは、油断してある真実をもらしてしまいました。
「どうせ分かるまいから、本当のことを言ってあげよう。豚はパリスではないよ」

さて、誰が何の姿に変えられてしまったでしょうか? ただしキルケの発言も条件の中に入れて考えてください。

<へ>=ヘクトル    「ぶ」=豚
<ア>=アイネイアス  「う」=牛
<デ>=デイポブス   「ひ」=羊
<パ>=パリス     「や」=山羊

( )の中は私の補足です。それ以外は原文どおりです。
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T君の答案

全員うそをついているから、「ぶ」は<デ>か<パ>になる。そして「う」は<へ>か<パ>になり、「ひ」は<へ>か<ア>になり、「や」は<デ>か<ア>になる。

まず「ぶ」は、<パ>ではない(キルケの条件)ので、<デ>になる。

そして「う」は、<パ>となる。なぜかというと、羊と山羊には<パ>がはいっていないから(<パ>は羊と山羊になる可能性がなく、豚も<デ>に決まったから)、<パ>は牛になる。

そして羊は<へ>か<ア>になる。でも山羊が<デ>はもうないので(<デ>は豚に決まっているので)、<ア>になる。

すると羊は<へ>か<ア>だったけど、<ア>は山羊は(に)もうけっていしているから、<へ>になる。

「ぶ」⇒<デ>
「牛」⇒<パ>
「羊」⇒<へ>
「山羊」⇒<ア>

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U君の答案

全員ウソをついているので豚は<デ>か<パ>。牛は<へ>か<パ>、羊は<へ><ア>。山羊は<ア>か<デ>になります。

豚は<パ>ではないので、豚は<デ>。

もし牛は<へ>だと羊は<ア>。だけど(その時には)山羊は<パ>じゃないといけないけど、<ア>が(今)<デ>なので、牛は<へ>ではない。つまり<パ>である。

もし羊は<ア>だと山羊は<デ>。でも<デ>はもう一回出ているので、羊は<へ>。なので山羊は<ア>。

つまり
豚=<デ> 牛=<パ> 羊=<へ> 山羊=<ア>

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N君の答案

まず、この問題を解くかぎは、2人ずつ1人の人ではないということを指している。(豚と牛は自分が<ア>でないことを、牛と羊は<デ>でないことを、羊と山羊は<パ>でないことを、山羊と豚は<へ>でないことを、一巡しながら指している。)

そこで、<パ>は豚ではないという条件付きで、豚は<へ>でも<ア>でも<パ>でもないから、<デ>となる。

次に、やぎは、<パ>でも<へ>でも、(<デ>はさっき決定したから)<デ>でもないから、<ア>となる。

さらに、ひつじは、<デ>でも<パ>でも、(<ア>はさっき決まったから)<ア>でもないから、<へ>となる。

最後に、残った者は牛で、当てはまるのは<パ>だけとなる(これは矛盾しない)。

A. 豚は<デ>、牛は<パ>、羊は<へ>、山羊は<ア>。

*このN君だけは、他の二人が豚→牛と解いているのと違って、豚→山羊の順番で解いています。

今回の所要時間は30分ぐらいでした。こうして解答が一同にそろってみると、みんなすごいなあと思います。