福西です。
かけ算を使って、『進撃の巨人ごっこ』をしました。
山札から湧いてくる巨人(以下に説明)を、かけ算と引き算で撃退していきます。巨人をすべて撃退すれば勝ちです。
ルールは以下の通りです。
・駒として、トランプを使う。(数字の書いてある札なら何でもよい)
・手持ちの札2枚によるかけ算か、1枚による引き算が1回のダメージとなる。
・巨人の体力を越えるダメージを与えてしまうと、その巨人は山札に戻り、復活する。
・参加者の攻撃が一巡すれば1ターン。
・巨人は1ターンに1歩前進する。1匹でも「壁」(山札から3歩目)に到達されるとゲームオーバー。
・巨人の体力は以下の通り。(体力を、九九にない数や素数にすることで、難易度調整ができる)
10=20
J=24
Q=36
K=48
JK(1枚)=60
これに対して、人間側は、1~9の札をすべて参加者に分配する。
・手札の交換は無し。
この遊びの元ネタは「こちら」(『トランプで進撃の巨人!』)です。
10を入れた分、巨人の合計体力が思ったよりも大きかったので、今回は追加ルールとして、以下のようにしました。
・手札が尽きた人には、使用札から2枚支給される。
それで苦戦しつつも、何とか巨人全部を倒して、「やったあ!」というエンディングを迎えました。
最後に、次のような問題を考えました。
2、3、5、6、7、8
の6枚の札を使って(1枚に書かれた数か、2枚の積がダメージとなる)、
体力60の巨人をぴったりのダメージで倒すことは可能か?
もしそのようなパターンがなければ、「不可能」というのが立派な答になります。
生徒たちが最初に注目したのは、一番大きな数である、7と8の組み合わせでした。
しかし、7×8=56は、一見良さそうですが、残り「4」という数が曲者です。
その数は、どうしても他の残りの札(2、3、5、6)で作り出すことができません。
つまり、最大の7×8をダメージにしてしまうと、手詰まりになってしまいます。
しかし、全部の札を引き算に使ったとしても、
2+3+5+6+7+8=31
で、60には届きません。
果たして、大きいダメージを与えた方がいいのか、小さいダメージを与えた方がいいのか・・・?
そこでしばらく、思考がロックしてしまう様子が見られました。
それでも、ひたすら考えるうちに、
「分かった!」
という生徒たちが現れました。
真ん中を行くパターンで、その答は、「正解!」でした。
この問題には、確かに肯定的な正解があります。
ちょっとした頭の体操になると思いますので、読者のみなさんも、よければお考えになってみて下さい。