かず2年(2015/12/1)

福西です。

かけ算を使って、『進撃の巨人ごっこ』をしました。

山札から湧いてくる巨人(以下に説明)を、かけ算引き算で撃退していきます。巨人をすべて撃退すれば勝ちです。

ルールは以下の通りです。

・駒として、トランプを使う。(数字の書いてある札なら何でもよい)

・手持ちの札2枚によるかけ算か、1枚による引き算が1回のダメージとなる。

・巨人の体力を越えるダメージを与えてしまうと、その巨人は山札に戻り、復活する。

・参加者の攻撃が一巡すれば1ターン。

・巨人は1ターンに1歩前進する。1匹でも「壁」(山札から3歩目)に到達されるとゲームオーバー。

・巨人の体力は以下の通り。(体力を、九九にない数や素数にすることで、難易度調整ができる)

10=20

J=24

Q=36

K=48

JK(1枚)=60

これに対して、人間側は、1~9の札をすべて参加者に分配する。

・手札の交換は無し。

 

この遊びの元ネタは「こちら」(『トランプで進撃の巨人!』)です。

 

10を入れた分、巨人の合計体力が思ったよりも大きかったので、今回は追加ルールとして、以下のようにしました。

・手札が尽きた人には、使用札から2枚支給される。

 

それで苦戦しつつも、何とか巨人全部を倒して、「やったあ!」というエンディングを迎えました。

 

最後に、次のような問題を考えました。

2、3、5、6、7、8

の6枚の札を使って(1枚に書かれた数か、2枚の積がダメージとなる)、

体力60の巨人をぴったりのダメージで倒すことは可能か?

もしそのようなパターンがなければ、「不可能」というのが立派な答になります。

 

生徒たちが最初に注目したのは、一番大きな数である、7と8の組み合わせでした。

しかし、7×8=56は、一見良さそうですが、残り「4」という数が曲者です。

その数は、どうしても他の残りの札(2、3、5、6)で作り出すことができません。

つまり、最大の7×8をダメージにしてしまうと、手詰まりになってしまいます。

しかし、全部の札を引き算に使ったとしても、

2+3+5+6+7+8=31

で、60には届きません。

果たして、大きいダメージを与えた方がいいのか、小さいダメージを与えた方がいいのか・・・?

そこでしばらく、思考がロックしてしまう様子が見られました。

それでも、ひたすら考えるうちに、

「分かった!」

という生徒たちが現れました。

真ん中を行くパターンで、その答は、「正解!」でした。

 

この問題には、確かに肯定的な正解があります。

ちょっとした頭の体操になると思いますので、読者のみなさんも、よければお考えになってみて下さい。