古文講読

前川です。

前回は、24段から25段の途中まで読みました。

24段は、ある注解では「女性の生き方論」とありました。なるほど、当時の女性の生き方について知りうる材料となるものです。

25段は「すさまじきもの」で、「予想していたものとは違って期待はずれ」という内容であるように推測されます。

本文の異同は多く、写本の伝播についていろいろ考えさせられます。
なお写本の異同については、最近文庫で再刊された『異本論』(外山滋比古、ちくま文庫)の示唆に刺激を受けました。

今回で春学期は終了します。次回は9月です。