0422 高2英語

浅野です。

今回もYさんからの質問を紹介します。彼女の質問はどれもよく練られているので、この記事を読んでいる高校生がいたらいっしょに考えてみてください。

When we are asked to state exactly the debt which civilization owes to the Greeks, their achievements in literature and art naturally occur to us first of all.

いきなり難問ですね。When S1 V1, S2 V2.という構造はよいとして、when節の意味が取りづらいとの質問でした。”we”がS1で”are”がV1なのはよいでしょう。”we are asked to state”までならどういう意味でしょうか。そう、「私たちは意見を述べるように頼まれる」です。”ask 人 to do”「人に~するように頼む」の受動態です。ここでの”state”は動詞なわけです。”exactly”は副詞なのでとりあえず無視するとして、”When we are asked to state (exactly) the debt”までの意味を取ると「私たちがその恩義について(正確に)意見を述べるように頼まれたとしたら」になります。どんな恩義かというと「文明がギリシャ人たちに負っている恩義」ですね。後半部は”occur”がV2で、それまで全部がS2です。直訳調の全訳を示しておきます。

私たちが、文明がギリシャ人たちに負っている恩義について正確に意見を述べることを求められたならば、ギリシャ人たちの文学や技芸での達成がまず最初に自然と私たちの心に思い浮かぶ。

An oyster looks so ugly that a certain writer in England said, “It must have been a very brave man who first ate it.”

この文については、「この”certain”はどういう意味ですか」とピンポイントの質問を受けました。その質問が出てくるのがすごいところです。この”a certain writer”は「確信した作家」ではありませんからね。正しくは「ある作家」です。この”certain”という形容詞は、補語になるとき(叙述用法)は「確かな」という意味で、名詞を修飾するとき(限定用法)は「ある」という意味になります。辞書によっては[叙述]や[限定]と書いてあります。いわゆる「so ~ that …構文」や「助動詞+have+p.p.」といった見所もありますが、ここでは説明を省略して全訳だけを示しておきます。

カキの外見が大変ぶかっこうなので、イングランドのある作家はこう言った。「カキをはじめて食べたのは大変勇敢な人だったにちがいない。」

こうした構文の練習を積み重ねると確実な力がつくはずです。