2013年、しぜんクラス初回の記録。
「しぜんクラスの先生は、健哲センセイではありません。」さあ、どういうことでしょう?みんな、きょとんとした顔をしているので、質問をかえてみました。
「それでは、『しぜん』ときいて、思いつくことをみなさん教えて下さい。」
すると、「森、川、月、雪、音、鳥の声、山・・・」など、口々に答えが出ました。
これらを、「しぜんのものたち」と呼ぶなら、こうした「しぜんのものたち」がしぜんクラスの先生です。
だから、この「お山」も先生です。今日は、みんなが、どんな「先生」たちと出会えるか、どんな発見をすることができるか、試しましょう!
紙と鉛筆、色鉛筆を携え、外に出ます。
ダンゴムシや、「へんな花」をつぶさに観察して、実寸大で描いてくれたT君。
風がザワザワしていたことや、甘い香りの花があったこと、ダンゴムシが転がっていたこと、そして、大きな蟻が、トカゲのしっぽを運ぶ様子を、絵で描いてくれたH君。
蓮みたいな葉っぱ!その形が気に入ったR君。茎をちぎってみると、白い糸が出てきた!それに、いいにおいがする。
「それ、たべられるはっぱやで、うちにいっぱい生えてる」と教えてくれたのは、S君。他にも食べられる葉っぱを見つけたと言います。
「山の幸」で、いつかみんなでパーティをしたいですね。
R君は、他にも、めちゃくちゃ小さい花や、「黄色い鳥」を見つけました。くちばしが長かったらしいです。
手のひらや腕に這わせた蟻を観察したり、遠くから聞こえてくる町の音に気づいたり、白と茶色の混ざったアジサイを発見したK君。さわるといい音がしましたね。Aちゃんの拾った花びらを分析。「根元はぶ厚く、先の方は、ぺらんぺらんとしている。」のちほど、園庭に咲いている花が、同じものであることを確かめられました。
「もみじがすてきないろ」と感じたAちゃんは、もみじの木全体の絵を、紙一杯に描いてくれました。他にも、「めずらしい葉っぱ」や、小さな紫色の花(葉っぱがふわふわ!)を見つけてくれました。
そして、俳句もひとつ、詠んでくれました。
「ささのはが さらさらゆれる いいおとだ」
こんなふうに、みんなが、それぞれの方法で、感じたことを記録してくれました。
こうしてあらわすことで、ザワザワと木々がゆれて、温かかった、今日の時間のことを、いつまでも保管することができます。
その日、目にする全てのものを、初めて目にするような気持ちで向き合うと、「しぜんのものたち」から、まだまだ素敵な発見をすることができるでしょう!
いつもそういう気持ちで、クラスに臨んで下さいね。
1年間、よろしくお願いします。