かいがB(2021-10-21)

「絵の具」とは何か、について、皆さんに簡単にお話ししました。
そもそも、絵の具は何から出来ているのでしょうか?生徒の皆さんに考えてもらいました。
Yちゃんが「石・・・?」と言いました。するどいです。実は、鉱物や土由来のもの、貝殻など、もともとは「自然のもの」から得られた、言わば「色のもと」から出来ています。

Yちゃんがまた、たまたま持ってきていた炭の塊を指して「これもこすると描けるよね」と言いました。「炭」も「自然のもの」から得られた「色のもと」の一種ですね。

さて、「色のもと」だけでは「絵の具」はできません。もう一つは何でしょうか?

答えは簡単に言うと、「色のもと」を定着させるための「接着剤」です。

みんなが鉱物をどこかから採ってきて、それを細かく砕いて精製して絵の具を作ることは難しいでしょう。しかし、絵の具を「自然のものから得られた色のもと+接着剤」と広く捉えれば、みんなだって、絵の具を作れそうです。

そうしたわけで、「自然の絵の具で描いてみよう」という取り組みが始まりました。

園庭に出て、砂粒を観察して、その中にも色々な異なる色が含まれていることを観察したり、ドングリの皮の色を絵の具に出来ないか、オシロイバナの種の中身はどうか・・・などと自由に検討しながら、思い思いの実験が始まりました。

一方で、気持ちのよい季節なので、空を見上げて感動したSちゃんが教室から駆け戻ってきて「決めた!」と言って、水をたっぷりつかって水彩絵の具で空を描き出したり、また、Hちゃんが黙々と、ひみつの庭の「ライオンのある壁泉」をスケッチしだしたり、そんな場面もありました。

(かいがクラス担当 梁川)