「あのときの」紫陽花(2021/03/14)

「かいが」クラス担当、梁川です。

こちらの器に入ったものが何だか、お分かりになるでしょうか?

実は、去年の6月ぐらいに、かいがB(木曜)クラスでモチーフにしたあじさいです。

お山の石段の脇に毎年たくさん咲くのですが、その一輪をわけて頂き、花瓶に活け、囲んで描きました。

そのあとも随分花はもちましたが、やがて枯れ、ただの棒のように、茎だけになりました。そのままにしておいたら、秋ごろに芽が膨らみ、ちいさな葉っぱのあかちゃんを広げ、微かに根を生やしました。

冬は、花瓶の水が何度も凍りました。そして最近暖かくなるに連れて、ぐんと葉が大きくなり始めている、「その」あじさいです。

勿論、このあじさいを、次のシーズンに「あのときのあじさいだよ」とクラスの生徒さんに見せて、このことを告げるつもりです。
或いは、このままの姿を早速見せようかとも考えています。

見栄えのする作品作りを目的にするような時間ではなくて、事物と向き合い、そこに何かを発見し、様々に想いを巡らせる時間を、クラスの皆で共有していきたいです。