担当の梁川です。
今年度は、C(金曜)クラスを新たに設置させて頂く運びとなりました。
中には幼稚園の課外教室の時から続けて下さる生徒さんもいらっしゃり、身の引き締まる思いが致します。皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。
さて、今年度の初回クラスは、皆さんに次のような問いかけをするところから始めました。
「二つの場合を思い浮かべて下さい。教室に来たら…
1)鉛筆・色鉛筆・クレヨン・パステル・絵の具…そうした何もかもがずらりと並んでいる。
2)例えば、鉛筆だけがある。
さて、皆さんは、1)と2)のどちらの方が楽しそうでしょうか?」
迷わず「1)の方が楽しそう」と手を挙げる生徒さんが多かったですが、中にはにんまりしながら、「2)の方…。」と手を挙げてくれる中〜高学年の生徒さんも数人いました。
「どちらも楽しい」というのが、私の答えです。そして、その「どちらもが大事である」と考えています。
しかし、強いてどちらかと言うなら、2)の方が大事だと言いたい、そんな話を付け加えました。
「鉛筆だけ」の例として、鉛筆画の本から幾つかの作例を示すと、「え!?それ、鉛筆だけ??」と驚きの声が聞かれました。また、私自身が鉛筆一本で飽きもせずにひたすら描いていた6〜7歳くらいのときのスケッチブックを皆さんに見て頂きました。
先ほどの問いの真意については、これから色々と実践していく中で、皆さん自身に見出していって欲しいと思います。また、1)、2)のような授業スタイルを、みなさんの様子を見ながら交互にバランスよく織り交ぜていけるとよいのではないかと今は考えております。
初回は各クラスとも、スケッチブックに描くことからスタートしました。
【A(火曜)クラス】
雨が降っていたので、室内で静かに自由制作をしました。画材は鉛筆・色鉛筆。
【B(木曜)クラス】
スケッチブックを携え、外に出かけました。描きたいことが既に決まっている人も、外に出てから発見する人もいました。
このクラスでは、昨年度からの流れやリクエストもあって、色鉛筆の他、パステルも用いました。
【C(金曜)クラス】
教室を出る前に、「12色入り色鉛筆」が「12色しかない」のか、「12色もある」のか、皆さんに訊ねてみました。
12色どころか、「重ね方」により、数えきれないくらい色々な色を出せるというヒントだけ伝えました。
1年生ばかりのこのクラス。園舎やお庭でお仕事をされている先生方の姿が懐かしいようで、再開を喜んでいました。
そんなこともあり、先生の絵を描く人や、描けたものをプレゼントする人もいました。
その他、チューリップやシャクナゲ、落ち葉の色など、様々なものを捉えて描きました。