1017 山の学校ゼミ(倫理)

浅野直樹です。

 

カントの『実践理性批判』を読み終えました。

 

カントと現代の我々との最大の違いは、カントは哲学も自然科学も同じように永遠に進歩していくだろうと考えていたのに対し、我々は哲学がカントから進歩したとも言えず自然科学にしても手放しで礼賛できない、ということかもしれません。『実践理性批判』の最後の部分などに見られるカントの楽観的な見通しについていけなかったのです。