福西です。
『旅のはじまり』（竹下文子、偕成社）を読み終えました。
黒ねこサンゴロウシリーズの、記念すべき第１巻目、読了です。受講生のみなさん、おめでとうございます。
宝箱の中には、船の設計図と海図とが入っていました。そしてサンゴロウがウミネコ族だということが知らされました。
一緒に旅をしてきたケンは、サンゴロウがこれから作らんとする船の命名権を、「宝の分け前」としてもらいます。ケンはサンゴロウと出会ったときのことを思い出し、それにちなんで「マリン号」と名付けました。
待ち合わせの駅にいつまでたっても現れないケンのことを心配するお父さんとのやり取りは、読後感を爽やかにするものでした。ケンは大人たちに「サンゴロウのことを語らない」ことを選びました。そのような秘密は、人を内側から強くします。ケンは旅によって一回り成長したのでした。
読んだ後、受講生たちと、ページを数えたり、以前読んだ『あらしのよるに』のシリーズの時のことを思い出したりして、達成感にひたりました。
つぎは、第２巻『キララの海へ』で会いましょう！
他の時間では、俳句のおさらいをしました。最近した春の句だけのつもりでしたが、受講生たちが自らファイルをめくり出し、もっと前にした俳句まで朗誦してくれました。