浅野です。
『共産党宣言』の残りと『資本論』を読みました。
『資本論』は難解な書物だとされていますが、第一巻の論旨をつかむことができました。全ての商品について使用価値と交換価値とを分け、商品と貨幣との交換の跡を追うと、交換価値に関しては平均すると等価交換なのだから、貨幣が増殖するのは特殊な商品を使うことに由来するという論旨です。その特殊な商品とは労働力商品であり、つまり労働者を雇って労働させると資本家の資本が増殖するということです。労働者に支払われる賃金は、労働力を再生産するのに足りるだけの額でよいからです。
「ブラック企業」が話題になったりする時代なので、このマルクスの主張も理解しやすかったようです。