福西です。
先週から引き続き、漢字の調べ学習をしています。
Rtaro君は、画数の多い漢字を探していた時に、「麒麟」を見つけて興味を持っていました。左側に「鹿」という漢字が入っているのは同じで、右側は「其」と「粦」という漢字から成り立っています。そのように分解して書き写していました。
麒麟というと、中国の伝説の生き物ですが、Rtaro君は「一角獣みたいに角がある」と言っていました。辞書の絵を見ると、確かにそうでした。
国が平和に治められている時に、麒麟が姿を見せることがあるそうです。これは私の空想なのですが、麒麟は理想の象徴かもしれないと思いました。それをつかまえようとすることは、理想を追いかけることなのかなと、そんなことを話したりしました。
Rhei君はたんたんと新しいカードを作っていました。「豆」「工」「古」「不」「全」「国」「泉」「共」を追加していました。増やすのがちょっとうれしくなってきたようです。山の学校の部屋の壁にしばらくの間貼ることにしているのですが、Rhei君が「あそこがいい」と、時計の横を指差しました。
「時計ってみんなが見るから、その近くに貼ったら、一番よく見てくれる」と。才気煥発、なるほどなあと感心しました。
今週から一冊の本を新しく読み始めました。
『液体インベーダー』(R.M.ファーリー、福島正実訳、国土社)
特に小学生の男の子が興味を持ってくれそうなSFです。(私自身小学生の頃に読んで、印象深かった本です)
不気味な静寂の広がる黒い池。動植物のまったくいないそこを科学者たちが調査にやって来ます。
彼らは腐った牛の死がいを見つけ、池に浸かった部分だけが、蛇に呑まれたように溶け落ちていることに気づきます。そして触るとやけどする、つまり物を溶かす性質がその水にあることを知ります。
さっそく科学者たちは池からサンプルを取って、研究所に持ち帰り、その分析を始めます。
題名からすでに察しがつくように、この「黒い水」が果たして何者であるのか、それがだんだん分かってくる・・・というのが、物語の冒頭部分です。
1ページずつ交代しながら、3章読みました。
ときどきルビを振っていない漢字に出くわしても、がんばって読み解いていました。「湖」「岩」「黒」「顔」「青年」「研究者」など、一度音を聞いたあとは、それを覚えてくれていました。
また、二人とも、「かぎかっこ」を気持ちを込めて読んでくれていました。熱心な読みっぷりで感心しました。