福西です。
前回書いてくれた作文をお返ししました。M君が「読んでほしい」というので、読んでほしい人の作文について、みんなの前で読みました。
百人一首の春学期にした歌のおさらいをしました。ぬかりなく覚えられている生徒には、ぼちぼち体系的に覚えるということも示唆しています。
「かるた大会をまたしたい」という声が生徒たちから上がっています。もう少し句になじみをつけたら、その成果を確かめる意味でしましょう。
本読みでは、『ときそば』(川端誠、クレヨンハウス)を読みました。
噺の中で、「いまなんどきだい?」と2回たずねるシーンがあります。
一度目は「8つ」、二度目は「4つ」となります。
江戸時代の「とき」の数え方で、8つは午前0時、4つは午後10時のことであると、最初のページに説明されていました。
「4つ」と「8つ」は1刻(2時間)差ですが、呼び方をちょうどリセットするはざかいで、4つ差になることが、この噺のミソです。
「ひいふう、みいよお、いつむう、ななやあ、いまなんどきだい!」「へえ、8つで」
では、そば代は17文で、客が1文得をします。
一方、「へえ4つ」ででは、
「いつむうななやあ・・・」と数え直すので、結局20文払ったことになり、客が4文損をすることになります。
「なんで2時間も早く行ったのかなあ」という問いに、生徒たちは、「きっと、早く試したくて、待ちきれなかったんや」という返答でした。