0723 山の学校ゼミ(倫理)

浅野です。

 

先週のホッブズに引き続き、今日はロックを読みました。

 

本人の著作から結構な分量を抜粋して読んでいるので、人柄が何となく伝わってきたりします。ホッブズは狂気に近い天才を感じさせるのに対し、ロックは常識的ないい人のように感じます。ただ、『統治二論』の前半ではフィルマーに対してこれでもかというほど反論を書いているので、粘着質なのかもしれません。そうはいっても、絶対王政という当時の時代情勢を考慮すると、それくらいの記述が必要だったとも推測できます。

 

所有権を労働によって根拠づける部分も興味深いです。特に、自分で利用できる分だけしか所有権を取得しない(腐らせてはいけない)という部分は、現代でももっと注目されてもよいと思います。