浅野です。
年度の始めから新しい本を読み始めました。
John Dewey, Essays in Experimental Logicです。初めて読んでみたときはなかなか難しく感じてどうしたものかと思ったのですが、このクラスで丁寧に読むと今までのところは理解できました。
今回の範囲をすごく簡単に要約すると、知(knowledge)は文脈との関わりの中にある経験であるということです。思考するまでは物(対象)が存在しないと主張する観念論的な哲学は批判されます。
思考とは問題解決のためになされるのであって、文脈から切り離されると役に立たないといった趣旨のことも述べられていて、そのあたりが行動主義心理学に近いと同時に伝統的な哲学からは批判されそうなところだと感じました。