こんにちは上尾です。
今回は前回の予告どおり、課題二つを用意して、取り組んでもらいました。
前回は、具体的な数字（３個とか５kmなど）を、簡単な数字にして比較するという課題を行いましたが、今回はその逆、簡単な数字で示された比から、具体的な数字を推測するという課題を用意しました。
課題はちょっと物語風になっています。スウィフトのガリバー旅行記にちなんで、人間ガリバーと、２倍の巨人、３倍の大巨人、２分の１の小人のそれぞれの身長や持ち物を比べてもらうという課題です。例えば、ガリバーの身長は１７０cmだとすると、巨人は何センチ？大巨人は？といったような問題です。
やってもらってみると、「大きくなる・数が増える」ということについて、掛け算のイメージよりも、足し算のイメージが強いらしく、そのために時折混乱している子も見られました。また掛け算の感覚はすぐにわかるものの、割り算のところになるとちょっと戸惑うというパターンも見られました。というわけで、クラスでは、掛け算の反対が割り算になるということについて、前回と同じ課題でもう一度練習しました。
今年最後のクラスでしたが、子供達はよく集中し、黙々と課題に取り組むことができていました。課題のうち時間が足りずにできなかったプリントについても、子供達自身から、家に帰ってやると言ってくれました。来年も、かずの勉強はもちろん、いろんなことにたくましく向かっていけるよう、クラス皆で頑張っていきたいものです。では、よいお年を。
>前回と同じ課題でもう一度練習しました。
何気なくお書きですが、私はこの一行が大切な意味を持つように思います。一歩一歩着実に進む、というのは、言うは易く行うは難し、の見本です。一般には、「新しい」課題をこつこつこなす態度をそう呼ぶようです。実際は違います。3歩進んで2歩下がる、というやり方が大切です。つまり、先を急がず、復習を大切に繰り返す、ということ。これが一歩一歩着実に進むということです。勉強が得意な生徒ほど、この方法の大事さを知っています。