12/11かず3・4年B

こんにちは上尾です。
今回も掛け算・割り算の世界にどっぷり浸かっていくことにします。

前回を踏まえて今回は二つの課題を用意しました。

まず一つ目は、二つの数字の関係を、掛け算・割り算の二方向から捉える問題です。3⇒6なら×2ですが、3←6なら÷2となります。掛け算と割り算をこうした相互性から理解しておくことが目的の課題ですが、子供達はみなスムーズに飲み込んで二枚分の課題を解いていました。中には72⇔6のように、九九にはない掛け算・割り算も含まれていましたが、既に自分流のやり方を持っているようでたいして苦労なく解いていました。

二つ目の課題は、具体的な数字の比較を、比として表す練習です。これはこのクラスでは前回、ホワイトボードを使って、全員で行ったものですが、今回は個別にやってもらうことにしました。前回のことはあまり覚えてなかったようですが、しかしやり方の説明を受けたあとでは順調に解いていくことができました。

あまった時間には、黒板を使って全員で、今度は、比から、具体的な数字を推測する練習を行いました。「太郎くんと次郎君のやった仕事が3:4だったので、ご褒美をこの配分であげようと思います。では、太郎君にみかんを6個あげるとすると、次郎君はいくつ?」といったような問題です。この問題も、順調に課題をクリアしてきた子供達にとってはそれほど難しくなかったようで、どんどんと正解が飛び出してきました。この問題は私がアドリブで出しますので、ご褒美に何をあげるのがいいかと子供達に聞いていくのですが、「土地」とか「家来」という答えが返ってきたのは面白かったです。また、次郎君に比べていつも太郎君がもらえるものが少ないので「かわいそうだ」という声があがり、最後に比べるものとして「学校で怒られた回数」というテーマが挙げられました。なるほど、これならかわいそうなのは次郎君のほうなので、今までのとあわせてバランスがとれます。子供達の細かい気遣いに思いがけなく触れた一幕でした。

次週は今年最後の授業です。また今回を踏まえた課題を用意する予定です。