小2ことば

山下です。

今日は絵本の時間に「ジャックとまめのつる」を読みました。

このお話はたいへん有名ですが、今回読んだ絵本では、ジャックがつるを登って金の鵞鳥や金貨を取ってくる行為が、父の敵討ちであるという設定になっていて、新鮮に思いました。

元々そういう話だったのかどうなのかはよく知りませんが、今まで私の知っていた「ジャックと豆の木」の話では、この「敵討ち」のモチーフが含まれていなかったので、最後に巨人を倒す痛快さは理解できるものの、どこか「後ろめたさ」を感じておりました。巨人(あるいは鬼?)は何も悪いことをしていないじゃないか、というひっかかりがあったわけです。

しかし今回読んだバージョンのように、元々ジャック一家の大黒柱だった父からこの鬼(巨人)が宝物(鵞鳥など)を奪い、父を殺したとなれば、ジャックの一連の行為は栄えある復讐として称賛できるものであり、ラストシーンの盛り上がりも十分ジャックを応援したい気持ちになりました。