「その2」からの続きです。 次はYs君の番です。
真っ赤な絵の具のような血が周り一面にばぁっと広がっている。近くにはピストルが置かれている。太陽のようにまぶしいカメラのシャッターがとまらない。マウントが気付いた。
「なぁ、ジョージあれ。」
「なんだよ。ほっといてくれよ。」
「まぁまぁ。見てよ、アレ。」
「んっ? 何?」
ジョージが例のアレを見た。何かが起こったようにジョージの顔から血の気が引いてゆく。ジョージが見たのは、かべにかかれた、大きなダイニングメッセージだ。NO
大豆パン
この店に5ジョージが、「なんじゃこりゃ」と興奮ぎみの声でさけぶ。
ふたりは、首をかしげる。そこでマウントが言った。
「あっ、<この店に数字5>の所は5を直すとGOになるからこの店に行けってことだ。」
「本当だ。じゃあ大豆パンのあるパン屋に行ったら?」
「でも、この辺りにパン屋はなくて、となりの町をこえた、となりのとなりしかないよ。」
「じゃあ、どこにいけばいいんだろう。」
「うーん。」
二人は考えこんだ。
(Ys君)
「その4」へ続く。