福西です。記録の続きです。
<第9回>
このクラスでも、小学校で今している暗唱を教えてもらうと、普段はなかなか手を上げにくい生徒でも、この時とばかりに大きな声で唱和してくれるので、嬉しいことだと思います。
そこでこの日は、『おおきなかぶ』の大型絵本を読んで、暗唱に挑戦してもらいました。(覚えやすく、また将来口ずさむのにふさわしいものは何かな…と考えたところ、これに行きつきました)
(有名ですね。大型絵本だと、また一味違った読み応えがあります)
実は「おじいさんがかぶをひっぱって…」からは単調で覚えやすくなるのですが、最初の「おじいさんがかぶをうえました」のあたりの最初の何ページかは、意外と文章が多様で覚えにくかったようです。ただみんなの頭はそれにも負けない吸い取り紙のようで、ただただ感心しました。
後半は、恒例のしりとりマラソンの続きをしました。「う」のつくものがいっぱい出てきて、誰の言葉にするか困ったとき、T.R君が「「うちゅう」にすれば、また「う」からやし、できるで」といってくれました。賢いと思いました。
しりとりは、これまでどこか切りのいいところを考えていたのですが、そういう時の生徒の反応は、えてしてこちらの思いとは逆に盛り上がることが多いようです。どうやら「走りぬく」気持ちでいるようです。応援しています。
この日は、授業が始まる前に、俳句を作って待っている生徒がいました。
おばけはね どこでもとおる すごいんだ Yu君
うんちはね おなかでいっぱい つくられる T.R君
しょうじはしょうじでも からいかけものはなんでしょう。Ri君
(しょうじは醤油のことで、上からかけるもの=醤油が正解とのこと)
この日は、『こぎつねのおかいもの』の台本を持ってきました。そして詠み始めたところ、最初の箇所はみんな「知ってる!」と言うことで、それならば…と、「あるところに、たいへんなかのよい、きつねのおやこがすんでいました…」から2、3センテンス書き写してもらいました。
その後で、実際に台本を読み合わせました。自分の役だった箇所は、自分で読んでもらいました。「いらっしゃいませ!」の大きな声は未だ健在でした。
最後は、恒例のしりとりマラソンの続きをしました。また5つほど進みました。ゴールまで、とうとうあと10キロ(10単語)になりました。あと2回でゴールできるかな?
>こぎつねのおかいもの
「いらっしゃいませ!」など、懐かしい場面が蘇ります。私が「おおきなはし」の学年の子どもたちを担当していた数年前は、自分たちで劇を再現したい、と申し出て、実際に一人が複数役をこなしながら実現してしまいました。子どもたちにとって、劇の思いでは心の中で大きなポジションをしめているのだと思います。それをうまく授業にいかして下さっていますね。