6/23 ことば5年生A

高木です。

以前も書いたとおり、『オズの魔法使い』を読んでいた途中から、
読み終えたあとは自分たちで物語を作りたい、という声が挙がっていたので、
今は、『オズ』を読んでいた前半の時間を、創作の時間に充てています。
読んでいると自分も書きたくなってくる、というのは自然な流れのようです。
M君とT君は、『オズ』を本歌取りしたようなお話、
H君とY君は、『オズ』の続編を、
それぞれのペースで書いてくれています。
まだ内容は分かりませんが、難しい漢字も進んで書いてくれますし、字も丁寧です。
完成したら本にしよう、ということを伝えると、
こちらを見て「うん」と頷いて、またすぐに原稿用紙に向かいます。
彼らは「自分の作品」に対する意識が高く、書く姿勢は真剣そのものです。

後半の時間では、熟字訓を学びました。
今日のテーマは「虫」でした。
熟語を構成する漢字の意味から推測するのに大分慣れてきたようで、
「百足」は足がたくさんあるから「むかで」、
「蝸牛」は牛のような角と渦巻きをもつ虫で「かたつむり」と、
順調に進みました。
難関は「寒蝉」でした。寒い蝉(セミ)って、いったい何者でしょうか。
しかしそこでH君は「つくつくぼうし」と答えてくれました。みんな驚いていました。
夏の終わり、秋の始まりの、寒さの気配に気づき始める頃に鳴く蝉が、「寒蝉」です。