高木です。
春学期はクラスの冒頭に毎週違った絵本を読んできましたが、
秋学期からは、少しだけ長めの本を毎週続けて読んでいくことにします。
今日から読みはじめているのは、
斉藤洋・作『どうぶつえんのいっしゅうかん』です。
各曜日ごとに様々な動物達が登場し、
それぞれの動物の視線で、世界(動物園)を眺めていくお話です。
今日は、動物園の一週間の始まりである、「火曜日」の章を読みました。
ラマの良い夢を食べてしまったバクのお話でした。
夢を食べたことを隠したりごまかしたりすることに腐心していたバクですが、
最後は、大切な友達であるラマに対して、
本当のことを打ち明けて誠実に謝ろうと決心します。
このバクの心の転回に、清々しいものがあります。
絵本から文字のみのテキストに変更した初日だったので、
少し懸念はありましたが、予想通り、
私の声にあわせて、みんな文字に食らい付くように身を乗り出して、
物語に入り込んでくれました。
創作では、Jちゃんが、「家でも書いてきた!」と言って、
原稿用紙10枚ほどを冊子状にしたものを
文字でいっぱいにして持ってきてくれました。
この冊子は、実は先週作ってお渡ししたばかりです。
彼女の創作エネルギーには凄まじいものがあります。
しかも、「10枚じゃぜんぜん足らない」と言うので、
今日新たに、その冊子に、裏表紙の代わりに原稿用紙を何枚か追加しました。
また彼女は、分からない漢字も自ら調べて書いてくれています。
こういう意識の高さがどのような物語へと結実するのか、
今から楽しみにしています。
>絵本から文字のみのテキストに変更した初日だったので、少し懸念はありましたが
見事に予想を裏切ってくれましたね。それだけ生徒たちは「物語」が好きなのですね。
創作の取り組みもあわせると、毎回時間があっという間になくなるのではないでしょうか。いつか、「創作会」と称し、土曜日の午前などを使い、2コマ連続で取り組んでみても面白いかもしれません。
ずいぶん以前には、「言葉の山登り」と称し、シートンの「オオカミ王ロボ」を小学生たちと一緒に読みました。そのときは、全員で本を回し読みしました。参加者は1年生から6年生まででした。