浅野です。
今回も構文の練習です。もうすぐ発行される『山びこ通信』にも書きましたが、構文の練習は文法から長文への橋渡しとして重要です。ここでしっかりと頑張っておくと長文が楽に読めるようになります。
A garden’s purpose changes from place to place, from civilization to civilization. There are gardens in which to grow flowers, such as ours. There are gardens in which to meditate. This is true for Zen monastery gardens in Japan.
“from civilization to civilization”のところで”civilization”が繰り返されているのがわからないというのが質問のとっかかりでした。しかしこの部分は「文明から文明へ」とするしかありません。それではこの文の骨格を考えましょう。「庭の目的を変える」のでしょうか。そうではありません。「庭の目的が変わる」のです。この”change”は後ろに名詞がないことからわかるように、自動詞の「変わる」という意味です。そうすると最初に問題となっていた箇所の意味もつかめます。多少補って訳すなら「庭の目的はある場所から別の場所へと、ある文明から別の文明へと移行するにつれて変わる」といったところでしょう。ざっくりと訳すなら「庭の目的は場所や文明ごとに変わる」くらいです。
2文目以降にも前置詞付き関係代名詞やto不定詞といった見所がありますが、説明は省略します。模範訳だけを以下に載せておきます。
庭のもつ目的は場所によって、また文明によって変わる。私たちのもつ庭のように花を育てる庭もあれば、思索するための庭もある。後者の例には日本の禅寺がある。