かいがA 2013.04.23

「『お山』ってこんなところ」

2013年度、初回クラスの記録。

第1回目として、どんな課題をしようか、色々なことを思い巡らせながら、今日を迎えました。

ぽかぽか日の照った、石段を上りながら、芽吹く木々のみどりや、咲き誇る花々を目にしているうちに、「よし・・・。」と心が決まりました。

クラスのみんなにとって、幾度となく上り下りしてきた馴染み深い、この「お山」。しかし、何度繰り返しても、そこには新しい発見があります。

たとえば、八重咲きのやまぶきの花の一つ一つを覗き込むと、ゆりかごに揺られるように、色々な虫たちが憩っています。日向ぼっこするトカゲの住み家を見つけたり、かわいい蜜蜂が石段の真ん中で羽を休めていたり。そうした私自身の今日の発見をみんなに伝えつつ、「お山って、いいよね〜」「お山、大好きだな〜」という気持ちをクラスのはじめ、みんなと共有しました(うんうん・・・!と笑顔で頷くみんな)。

春学期の最初は、この「お山」を制作のテーマとしました。みんなが、いいなあと思うところを、自由に描きます。例えば、まだこのお山(北白川山)を知らない人に、「こんな素敵なところなんだよ」と伝えるような、そんな気持ちで。

どんなふうに描くかは、みんな次第。好きな場所を決めて、そこに見える景色を描いてもいいし、それが複数あるなら、1枚の絵の中に入れてもいい。もっとグンと寄って、「こんな花があるよ」「こんな虫がいるよ」と伝えてもいいし、反対にグーンと引いて、空から見たように、お山の全体を描いてもいい。

お山にいて、想起される空想や、遊んでいる自分自身などを描き込んでもいい。

 

今日は、何も持たずに外を観察しながら、どんな絵にしようか、じっくりと考える日となりました。

久々の園庭は、みんなにとって、懐かしくもあり、新鮮でもあったようです。

「あれ?ここに積んであった石(燈籠)が無くなってる!」

「屋根の色がかわった?」

「ジャングルジムの色も違った気がする!」

「あの木、ところどころ赤い葉っぱがあって面白い!」

「このおうまさんがすき過ぎて、私(後ろの柵に)頭ぶつけた(笑)」

「ryoma先生に、ブランコ何回も押してもらった!」

「向こうにすごい大きい赤い鳥居が見えるよ!(ジャングルジムの上から)」

「木の緑が窓みたいに囲っているし、絵にしたら面白いかもね!」

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どんな視点で描かれるのか。みんなの「お山」を楽しみにしています。(kentetsu)