お山の「気に入ったところ」を自分の視点で
かいがB(木曜)クラス初回の記録。
前日の冷え込みとは打って変わって、ぽかぽかの陽気。
タイトルの通り、Bクラスでも、この「お山」をテーマに絵を描くこととなりました。
「ひとつの花を、大きく描いてもいいの?(Yk)」もちろんです。
「僕は(カブトの)幼虫を描くから、幼虫を探しにいかなきゃ!」教室に着いたときから、もう描くものが決まっているYtくん。
「お山から見える景色でもいいの?(R)」もちろんです。
まずは、何も持たずに外に出て、すきな場所を選びました。石段から園庭、また石段へ・・・
みんなが選んだのは、クラスに使っている園舎の前から、山の学校の母屋までの間の、石段。
Iちゃんは、 背丈ほどあるライラックの鉢植え、YkちゃんとRちゃんは、石段脇にみつけたある花を、それぞれ描きます。
甘い香り、満開のライラック。面白い形をした小さな花が無数についています。画用紙一杯に枝振りが描かれていて、Iちゃんらしい、いい滑り出しだなあ、と思いました。
Ykちゃんの花は、「ニチニチソウ」でしょうか、「ツルリンドウ」でしょうか。それとも、「ツルニチニチソウ」でしょうか^^(通りがかった方々が教えてくれた名前には、いくつかありました。)描き始めてから「あ、(画用紙を)タテに使えばよかったなあ・・・」と気づいた彼女は、画用紙の両端を切り落とすことで、構図を整える方法を思いつきました。この柔軟さ。嬉しくなる瞬間です。
Rちゃんは、「ふう、大変だ〜」と呟きながら、八重咲きやまぶきの細かな花びらを、ほぼ実寸大で描き込んでいます。大きな画用紙なので、まだまだ余白が。このあと、どうなっていくか楽しみです。
Y君の絵のモデルとなってくれる幼虫はといいますと、落ち葉の下の腐葉土から2匹、わりとすぐに見つかりました!
彼が日の当たらない薄暗い場所で絵を描いているのには、訳があります。
「こいつらは、日の当たるところは苦手だから・・・」
そして、指でつまんだ「彼ら」とにらめっこをし、時々「あ、ごめんよ〜」などと話しかけながら、次々と発見したことを細かく描き込んでいきます。
今回、みんなに使ってもらう画材は、油性色鉛筆(12色セット)。
過去にも使った馴染みの画材ですが、教室を出る前に書き味をみんなに確かめてもらいました。
一色でも、一番濃く塗ったとき、一番うすく塗ったとき、その中間・・・と、何段階もの色を作れること。
色を混ぜられること、タッチ(強弱や線の方向)で色々な表情を出せること。
クラスに来て数年経つみんなは、そのことを覚えてくれていました。
今回も、表現の工夫を試みながら、画用紙の隅々まで使って、描いていきましょう!
(連休明けは「背景」の工夫について、考えてみましょう)