この日は、前回6年生Yukiちゃんからリクエストのあった、色相環づくりにチャレンジしました。
一般的に、小学校の教育現場などではわかりやすさのため「赤・青・黄」を色の三原色とする場合が多く、クラスでもこれまでそのように説明し、実践もして参りましたが、今回は厳密に言う場合の三原色「シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)」の絵の具を用いてチャレンジしました。
そのことに興味を持った2年生のKenun君からも「やってみたい」と申し出があり、早速コンパスでサークルを書くところから始めました。
すでに持ち前の感性で十分に美しく色を使いこなしているK君にとって、理論っぽいことは敬遠するのではないか、とも想像していたので、私としては意外な驚きとともに、その積極性を嬉しく感じました。
色相環づくりの課題はあくまで選択性としましたので、1年生のKahokoちゃんは、前回から描いている風景にとりくみ、「赤・青・黄・白」の絵の具の混色を用いて完成させました。
背景に思い切ってのせた色が、なんとも言えない温かみのある明るい色で、絵にまとまりをもたらしてくれました。そのあとも、混色でできた気に入った色を虹のように並べるような表現で、何枚かの絵を描きました。
色相環チームは、原色から中間色、さらにその中間色を作る作業を楽しんでいました。
勿論、数値的に厳密な色を再現することは目的ではなく(大人でも不可能だと思います)、筆の先を使って「このくらいかな・・・」と少しずつ絵の具を追加し、混ぜ合わせ、試し塗りをし、隣り合う色とにらめっこしながら、色の差異に対する感覚を研ぎ澄ませることに大きな意味があったと思います。
次回は、「光の三原色」について、もう少し話をするつもりです。
私達がいろいろな色を見ているということは、本当にふしぎで面白いことです。
(担当 梁川)