浅野です。
Sさんに先週の文法小テストはどうだったか聞くと、勉強したところはしっかりできたと言ってくれました。何となくで済まさずにきちんと理解し、どこまでできているかを自分で把握していることが並大抵ではありません。
今回は比較の範囲でしたが、この範囲は覚えるべき慣用表現が多くてつらいと言っていました。その通りです。原理的に理解できないこともないのですが、典型的な例文を覚えてしまったほうが早いかもしれません。例えば”A whale is no more a fish than a horse is.”(馬が魚でないのと同様に鯨は魚ではない。)、”I like him all the more for his faults.”(私は彼の欠点のためにそれだけいっそう彼のことが好きだ。)といった具合にです。
Yさんが今回質問してくれたのはすべて指示語に関わることでした。英語では日本語以上に指示語を多用するので、itやthatが何を指しているのかを意識する必要があります。慣れないうちは直訳調で「それ」と訳しておけば十分ですが、Yさんくらいのレベルになるとそれでは満足できないのでしょう。こちらから何も言わずにそうしたことに気づいてくれることにセンスを感じます。