福西です。
『しずくの首飾り』(ジョーン・エイキン、猪熊葉子訳、岩波少年文庫)を読んでいます。
第8話「魔法のかけぶとん」を読みました。
ニルスは誕生日に、おばあさんから、手作りのパッチワークのかけ布団をもらう約束をしています。
それは空飛ぶかけぶとんでした。
しかしあと一枚布きれを縫いつければ完成という時に、アリ・ベグという砂漠の国の大泥棒に盗まれてしまいます。
アリ・ベグは、魔法の目を使って、世界中のお宝を探すことができるのです。
しかしこの泥棒は大変なけちで、横暴者で、十二頭のラクダを飲まず食わずでこきつかっています。
ラクダたちは、とうとう反乱を起こします。そしてかけぶとんに乗り、ニルスのもとへ舞い戻ります。
結局、アリ・ベグは身から出た錆で、けちで欲をかいたばかりに、大事なものを失います。
一方、ニルスとおばあさんは、かけぶとんが戻ってきただけでなく、十二頭のラクダまで得たことに大喜び。もちろん、ラクダを大事に世話し、毎日たっぷりごはんをあげたということです。
これで『しずくの首飾り』は読了です。受講生のみなさん、おめでとうございます。
次は同じ作者の『ぬすまれた夢』(ジョーン・エイキン、井辻朱美訳、くもん出版)を読みます。
奇想天外なのにオチがしっかりとしている、ジョーン・エイキンの世界を、もっともっと楽しみましょう!