「びりっかすの神さま」を読む(ことば3~4年2021/12/7)

福西です。

『びりっかすの神さま』(岡田淳、偕成社)を読んでいます。

「4 ともだち」を読みました。

始は、相変わらず、わざとびりを取り続けます。びりっかすが、今回のテストでだれが一番びりになるかという未来の出来事を、テスト中に教えてくれます。始は、その者よりも低い点数を取ることのために努力します。そして、びりっかすを四六時中、そばに呼び寄せます。

びりっかすは、「なぜ、おれにそばにいてほしいんだ。」とたずねます。すると始は、

「きっとぼくは、きみと、ともだちになりたいんだ。」

と答えます。

そのかわり、クラスメイトからは「はじめは、まじめな、みじめです」とからかわれます。市田先生も「そりゃ、いじめだ」と笑いの中に加わります。ひどい先生です。

そして、クラスでみゆきだけは笑わずに、ため息をつくのでした。

 

つぎの俳句を紹介しました。

言葉となる前の白息駈けて来て  今井 聖

女先生皸を見せ子等黙らす    今井 聖

白息(息白し)、皸(あかぎれ)が、ともに冬の季語です。2句目は、初句を「おんなせんせい」と一気に読みます。