福西です。
『びりっかすの神さま』(岡田淳、偕成社)を読んでいます。
「4 ともだち」を読みました。
始は、相変わらず、わざとびりを取り続けます。びりっかすが、今回のテストでだれが一番びりになるかという未来の出来事を、テスト中に教えてくれます。始は、その者よりも低い点数を取ることのために努力します。そして、びりっかすを四六時中、そばに呼び寄せます。
びりっかすは、「なぜ、おれにそばにいてほしいんだ。」とたずねます。すると始は、
「きっとぼくは、きみと、ともだちになりたいんだ。」
と答えます。
そのかわり、クラスメイトからは「はじめは、まじめな、みじめです」とからかわれます。市田先生も「そりゃ、いじめだ」と笑いの中に加わります。ひどい先生です。
そして、クラスでみゆきだけは笑わずに、ため息をつくのでした。
つぎの俳句を紹介しました。
言葉となる前の白息駈けて来て 今井 聖
女先生皸を見せ子等黙らす 今井 聖
白息(息白し)、皸(あかぎれ)が、ともに冬の季語です。2句目は、初句を「おんなせんせい」と一気に読みます。