浅野直樹です。
いよいよ5章のactionに入りました。
actionやspeechを通して必然的にその人の差異性を開示することになるというのが大枠です。しかし、その章の最初の24節では、近代の世界大戦ではそうしたactionやspeechが失われているという記述がなされ、否定的な形でactionやspeechに言及されるためややわかりづらいです。
その人の差異性とはその人が誰であるか(who)ということであり、何であるか(what)とは異なります。ある人が誰であるかと問われたときに、職業は○○で、性格は△△で…と何であるかの問いに対する答えをしてしまってずれてしまうということは、日常的にも経験することですね。