比較的じっくり時間を取れる夏休みこそ調査研究入門にうってつけです。ということで春学期の続きを夏休みにもしました。
中間発表に向けて発表原稿を完成させました。何となくわかったつもりになっていた事柄でも、自分で文字にするとなるとさらに深い理解が求められます。言いたいことを伝えられるように、徹底的に記述を吟味しました。論理的に非常に込み入った個所もありました。
時間をかけて磨き上げたおかげで、非公式の中間発表会ではこちらの意図を十分に伝えることができました。発表の際も単に原稿を読むだけではなく、自分の言葉で噛み砕いて説明しながら発表していました。それは内容を理解して記述できている証拠です。
そして中間発表会では質疑応答が大いに盛り上がりました。暖かい聴衆に恵まれたこともさることながら、興味深い材料を提供できた故のことだと思います。
その場で明らかになった課題なども踏まえつつ、今後の方針を考えられたらと思います。
文章にする努力に加え、聞く人の前で発表する工夫と努力。どちらも十分なされていたので、内容に集中し安心して聞くことができました。高校の授業でも似たようなコンセプトの取り組みはあるかもしれませんが、経験のある先生にマンツーマンで指導を受けることができるのはここだけと言ってよいでしょう。未来の日本の教育の先取りを実感するすばらしい取り組みでした。