かず4~5年(2018/1/16)

福西です。

数え上げの問題をしました。

A、B、Cの3つの数を整数とし、それぞれの条件でしらみつぶしにパターンを探します。ただし、組織的に調べないと「数えすぎ」「数えもれ」が生じます。

そのときの探し方のコツは、今後ずっと大事になるものなので、ここで練習しました。

1)A<B<C、A+B+C≦9となるのは、何パターンあるか?

1,2,3

1,2,4

1,2,5

1,2,6

1,3,4

1,3,5

(1,4,5は10になるので×)

2,3,4

(これ以上はない)

以上、7通り。

コツは以下の通りです。

・1つの数を「固定」する。

・最小から調べていく。

このように方法立てれば、こわいものはありません。

次に、等号が入っている場合でもやってみました。

2)A≦B≦C、A+B+C≦9となるのは何パターンあるか?

1,1,1からスタートし、3,3,3まで、計24通り見つけました。

3)3つのサイコロをA、B、Cとし、A≦B≦Cとなるのは何パターンあるか?

これが今日のメインです。

導入でミニゲームをしたところ、30回投げたうち8回がA≦B≦Cとなる場合でした。

確率を計算すると、

8/30≒0.27

です。(分数→小数の練習)

 

次に、理論値を計算しました。

数え上げると、

1,1,1

1,1,2

1,1,3

1,1,4

1,1,5

1,1,6

で。6通り。

ここで、Aちゃんが「ひらめき」ました!

次に

1,2,2

1,2,3

1,2,4

1,2,5

1,2,6

が5通り。

 

このとき、

6→5

と1つ減っているのが、Aちゃんの気づいた点です。(M君もあとで気づきました)

以下、1つずつ減っていって、

1,3,*は4通り。

1,4,*は3通り。

1,5,*は2通り。

1,6,*は1通り。(1,6,6だけ)

 

このように考えると、

6+5+4+3+2+1

21通りが、1,*,*の総数だとわかりました。

同様に、

2,*,*を調べる時も、

2,2,2からスタートして、

2,2,*は5通り。

ということは、

5+4+3+2+1

15通り

だとわかります。

つまり、全体では何を計算すればいいかというと、

6+5+4+3+2+1 (1,1,*、1,2,*、1,3,*、1,4,*、1,5,*、1,6,6)

5+4+3+2+1

4+3+2+1

3+2+1

2+1 (5,5,5、5,5,6、5,6,6)

1 (6,6,6)

というわけです。

56通り。

数え上げは普通時間がかかるものなので、上のような規則を踏まえた計算で、すぐに答が出てきたことに、私も「驚き」ました。

今日のことをぜひ自信にしてほしいなと思います。

 

さて、これをもとにして、起こりうる確率はというと、

M君が計算してくれました。

56/216≒0.26

です。(216=6×6×6)

 

ミニゲームでした0.27という値は、この計算値とだいぶ近かったんだなあとわかりました。

 

残りの時間は、algoで白熱しました。